世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、苦しみながらも3回戦に進んだ。

同73位のソリベストルモ(スペイン)の粘りにミスを連発。第2セットを奪われながらも、7-6、3-6、6-0のフルセットで勝ち上がった。次戦では同33位のサスノビッチ(ベラルーシ)と対戦する。

勝利の瞬間、大坂はほっとした表情で相手との握手に向かった。相手は典型的な地元のクレー専門家。大坂の強打に、体勢が崩れても何とか返球してくる。それに対し、いつもの「決めたい病」が顔を出し、大坂は無理して強打しミスを連発。集中が乱れる悪循環にはまりかけたが、地力では格段の差がある両者だ。最終セットは、1ゲームも与えずに大坂が逃げ切った。試合中には、今まで見せたこともないサーブからネットを取るサーブ&ボレーを数度、試みた。練習なのか、いらついた結果の開き直りなのか。大坂にとって、まだまだ課題の多いクレーでの戦いとなった。