注目される母国代表監督就任については
現地6月14日に開幕したコパ・アメリカ2019は7月7日にリオデジャネイロのマラカナンスタジアムで決勝が行なわれ、ブラジルがペルーを3-1と下して2007年大会以来、9度目の優勝を遂げて幕を閉じた。
試合終了後、記者会見場に姿を現わした「ティグレ(タイガー)」の異名を持つペルーのリカルド・ガレカ監督に、まず質問したのはアルゼンチン人の記者。アルゼンチン代表監督就任の意志について訊いたのだ。これに対し、ガレカ監督は次のように答えた。
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「母国には大いに敬意を払っているし、愛している。しかし、私にすべてすべてを与えてくれた国との契約がある。私は契約を重んじているし、その契約は2021年まである。それまでは責任を果たしたい」
今大会では3位に入ったものの、1993年以来の優勝を逃し、同時に26年間、メジャータイトル獲得から遠ざかっているアルゼンチン代表。リオネル・スカローニ暫定監督が契約のある年内いっぱいの指揮に意欲を示したとはいえ、ガレカ監督は喉から手が出るほど欲しい人材だろう。だが、現時点ではペルー代表監督を続けることしか頭にないようだ。2021年までの契約は、ワールドカップ予選を突破すれば、カタールで大会が開催される2022年まで自動的に延長されるという。
ブラジルとの決勝については「こちらが主導権を握る時間帯もあったが、(ブラジルの)チッチ監督にうまく対応されてしまった」と振り返る。
1点を追って後半に入ったペルーは攻勢を強め、ブラジルは70分にガブリエウ・ジェズスが2度目の警告で退場処分。チッチ監督はすかさず、75分にロベルト・フィルミーノからリシャルリソン、77分にフィリッペ・コウチーニョからエデル・ミリタン、そしてアディショナルタイム3分にはエベルトンからアランという交代策で「試合を落ち着けてしまった」(ガレカ監督)。こうした試合巧者ぶりに「ブラジルは正当な勝者」と称えることも忘れなかった。
さらに、前日のチリとの3位決定戦で退場処分となり、南米サッカー連盟(CONMEBOL)に対して溜まっていた不満をぶちまけたリオネル・メッシにも一言。
「メッシは世の中で認められている人間だ。選手や周囲の人びとにしっかりと敬意を払っている。しかし、南米が不正に満ちているとは思われたくない。欧州にはいいものがあるだろうが、われわれ南米にもいいところはある。私は南米サッカーを擁護したい。あえて不正とまで言うなら、確固とした証拠を示さなければならない」と、同胞の言動にくぎを刺した。
取材・文●石川 聡
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190708-00010004-sdigestw-socc
2019-07-08 07:30:00Z
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