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2019年07月19日(金)18:38 pm
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が再び本来の調子を取り戻すためにはチームを変わることが必要だと考えている。
2010年から2013年までレッドブルで4年連続F1チャンピオンとなったベッテルが2015年にフェラーリに移籍したときはイタリア国内でもその活躍に期待する声が多かった。
だが、その後タイトルに手が届かないばかりか、重要な局面でミスを犯すことが多くなったベッテルに対して、イタリアのメディアの評価もどんどん下がってしまっていた。
そして、前戦イギリスGPでもマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に追突してポイント圏外にまで順位を下げるというミスを犯したことで、もはやイタリアのメディアはほぼ完全にベッテルを見限ったような状態となってきている。
■どうしてベッテルがミスをするのか不思議だとフェルスタッペン
イギリスGP決勝でベッテルに追突されて表彰台に上るチャンスを失うことになったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは次のように語っている。
「レッドブルにいた頃は、彼(ベッテル)はほとんどミスをしなかった」
「運転の仕方を忘れることなどないよ」
「だから、どうしてフェラーリではこういうことが何度も何度も彼に起きているのか不思議だね」
■ベッテルは自信喪失状態にあるとマルコ
レッドブルのドライバー育成責任者として、ベッテルをF1に導き、4度F1チャンピオンを獲得するまでのドライバーに育て上げたマルコは、現在のベッテルは自身を失ってしまっているようだと考えている。
「自分自身に自信が持てなければ、ミスだって犯すものさ」
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。
「潜在意識のもとで、それは起きてしまうんだ」
■フェラーリには十分なサポートがない?
ベッテルはフェラーリとの間に2020年までの契約を結んでいる。だが、ちまたではもう今季限りでF1を引退するつもりではないか、あるいは来年は古巣レッドブルに戻ることを視野に入れているのでないかといったうわさがささやかれ続けている。
そんな中、「セバスチャンは非常に知的で、感受性に富み、心の温かい男なんだ」と語ったのはレッドブルのチームマネジャーを務めるジョナサン・ウィートレーだ。
「彼が奥さんや子供たちにどれほどの愛情を注いでいるのかは一目瞭然だし、彼がシルバーストンでチャーリー・ホワイティングに捧げた素晴らしいスピーチからもそれが分かる」
「彼は、どんなときにも力を発揮することができたミハエル・シューマッハやフェルナンド・アロンソほどのタフガイではない。セバスチャンは無条件のサポートがあると感じられることが必要なドライバーなんだ」
そう続けたウィートレーは次のように付け加えた。
「レッドブルにいたときには、彼はそれを手にしていた。そして、多分フェラーリではそれが得られていないのだろう」
■ベッテルにはチーム移籍が必要だとマルコ
マルコも、フェラーリを去ることがベッテルにとって不振から抜け出す唯一の手段となるのではないかと次のように語った。
「セバスチャンには違う環境に行くことが必要なのではないかな。言い換えれば、ほかのチームに移ることだ。だが、2020年にそのチャンスがあるとは思えないがね」
前後の記事
http://www.topnews.jp/2019/07/19/news/f1/183249.html
2019-07-19 09:38:00Z
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