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「永遠に偉大なダイアモンドだ」--岡崎慎司が“フットボールの母国”で愛され続ける理由【現地発】 - sportsbull.jp



 どんなチームにも、トップクラスではないものの、違いを生み出す選手が常にいる。2016年にプレミアリーグを制したレスター・シティにおける岡崎慎司は、まさにそういうプレーヤーだった。

 昨夏に出場機会を求めてスペインへと旅立った岡崎だが、「奇跡」と呼ばれたリーグ優勝後もレスターにおける彼の価値は非常に高かった。クラウディオ・ラニエリの退任後に指揮を執った4人の監督の下で、次第にプレー時間が減っていったが、ピッチに立てば、全力で奮闘する日本人FWを何よりもファンが愛していた。

 いまも岡崎をクラブ史上最も勤勉な選手の一人だと考え、「偉大なるタイトルをもたらしたレジェンド」と称えるファンは少なくない。そう評価するのが、レスターのファンだけではないのが、彼の素晴らしさである。

 岡崎は、イギリスのフットボールを愛する人々に、サッカーをする本物の喜びを見せた。全身全霊を尽くしたそのプレーぶりに圧倒された他クラブのファンは、プレミアリーグにおいて稀有と言える、お金のためだけではない情熱的なパフォーマンスをこぞって絶賛した。

 忘れることのできない“岡崎評”がある。それは彼の退団が決定的と見られていた昨年4月に、イギリスで24時間にわたってスポーツ情報を発信している『talk SPORT』で、番組MCも務めている元クリケット選手のダレン・ゴフ(バーンズリー・ファン)が語った言葉だ。

「岡崎は良い奴だ。今だって私は、全フットボーラーの中で誰と飲みたいかを聞かれたら、『岡崎!』と答えるね。彼はまさにダイアモンドさ。彼は移籍初年度にプレミアリーグのタイトルを獲得した。その時のレスターに関して大抵の人たちは、カンテやヴァーディー、マハレズの名前を出すが、岡崎の献身的なランニングがなかったらどうなっていたことか」

「私のようなファンが彼を愛するのには理由がある。あのハードワークはまさにレスターの魂なんだ。全てのチームに過小評価をされてしまう選手がいるけど、彼もその一人だと思う。彼はいつまでもファンに愛される。永遠に偉大な選手だ」

 ゴフの総評はフットボール・ファンの心情を絶妙に表現したものだと私は感じている。世界各国のスターが高給を求めてプレミアリーグに集うようになって久しい昨今のイングランドで、岡崎が見せた献身性と成功への渇望を嫌う人間はいない。

 今もなお、多くのレスター・ファンからその存在を惜しまれている岡崎は、ウエスカに移籍初年度でリーグタイトルを獲得し、来シーズンのラ・リーガ昇格を決めた。トップリーグではないが、プレースタイルの異なるスペインで二桁得点達成とチームタイトル獲得をできたのは、何よりも成功を求める彼の姿勢の賜物だろう。

 とにかく岡崎は、今日でもイングランドのファンから愛され、そして尊敬され続けている。そんな選手はプレミアリーグの歴史で見ても数少ないのではないだろうか。そして最後に、岡崎のスペインでのタイトル獲得に私は賛辞を贈りたい。

取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。

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August 14, 2020 at 05:24AM
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