二刀流選手として米プロフットボールNFLのフォーティナイナーズ(49ers)とカウボーイズで優勝し、野球の大リーグ、ブレーブスでもワールドシリーズに進出した53歳のディオン・サンダース氏が大学フットボールの監督業に挑む。AP通信によると、21日にジャクソン州立大でお披露目され「自分はやること全てにおいて上を目指す」と信条を口にした。

NFLでは抜群の走力を生かし、超一流のCBとして14シーズンにわたって活躍。華のあるプレーぶりで“プライムタイム”の異名をとった。1995年は49ersで、96年にはカウボーイズでスーパーボウルを制し、2011年に殿堂入りも果たした。大リーグでも92年にブレーブスの一員としてブルージェイズとのワールドシリーズに出場するなど4球団で9シーズン、プレーした。

指導者としては私立校の高等部で攻撃コーチを務めたことはあるものの、監督は未経験だ。それでも「勝ちにいく。勝てばいい姿を見せられるし、いい時間を過ごせる」と手腕に自信を示した。

ジャクソン州立大は下部リーグに所属するものの、殿堂入りのRBウォルター・ペイトンらを輩出した実績がある。大学から優勝の期待をかけられたかつての名手は自身のインターネット音声配信、ポッドキャストで「天の巡り合わせ」と語り、与えられた機会に胸を高ぶらせた。(共同)