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日本の「モンスター」井上尚弥、ハロウィーン決戦に自信たっぷり「期待通りの試合を」 - スポニチアネックス Sponichi Annex

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WBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ   井上尚弥―ジェーソン・モロニー ( 2020年10月31日    米ラスベガスMGMグランド )

公式会見後、フェースオフする井上尚弥(左)とジェーソン・モロニー(大橋ジム提供)
Photo By 提供写真

 “聖地”ラスベガスデビューを2日後に控えた井上尚弥が29日(日本時間30日)、試合会場のMGMグランドで挑戦者ジェーソン・モロニーとともに公式会見に臨み、改めて意気込みを語った。ハロウィーン決戦へ現地のムードも高まる中、「モンスター」は期待や重圧をパワーに変え、約1年ぶりのリングに立つ。

 ハロウィーンの夜、ラスベガスにモンスターが現れる――。大々的なプロモーションから伝わってくる注目度の高さもエネルギーに変える。公式会見に臨んだ井上は「凄い期待値もうかがえる中、プレッシャーも凄いですけど、その期待通りの試合をしたいと思います」と自信たっぷりに言い放った。

 求められているのは単なる勝利ではなく、インパクトのある内容。これまでも井上は舞台が大きくなればなるほど実力を発揮し、期待を超える結果を残してきた。ファンが豪快なKO勝ちを望んでいることも理解。その上で「自分の本来のボクシングを見せれば楽しんでもらえると思いますし、その中でKOを狙えるチャンスがあれば狙うだけ」と気負うことなく話した。

 大橋秀行会長も「強引にいくんじゃなく、テクニックを見せてのKO」を期待する。モンスターの名付け親は「僕が言っているのはタイソン的なモンスターではなくて技術的にも優れていて、なおかつ倒すという意味。リカルド・ロペスにタイソンを足したみたいなイメージ」と表現。30年前に軽量級最強と言われ、自身が敗れたロペスの名を挙げ、パワーやスピードはもちろん、攻防一体の高い技術、進化する姿、そしてメンタル面の強さも含めて井上が怪物であることを強調した。

 井上にとっては節目のプロ20戦目。伝説の第2章のスタートと位置付けた聖地デビュー戦はコロナ禍で無観客となった。調整面での難しさもあったが「世界戦も15戦目なので、いつも通り良いコンディションをつくれています」。減量も残り700~800グラムと調整面の不安はない。「全て仕上がっているので、後は楽しみたい」の言葉に風格と自信がにじみ出ていた。

 ▼「モンスター」 井上のプロ転向時に大橋会長が名付けたニックネーム。会長の母校でもある横浜高出身で、甲子園で数々の伝説を残し「平成の怪物」と呼ばれた松坂大輔に由来する。「世界に進出してほしい」という願いを込め、怪物ではなくモンスターにしたという。タイソンは「アイアン(鉄人)」、リカルド・ロペスは「フィニート(洗練された男)」。その他ではメイウェザーの「マネー」、パッキャオの「パックマン」などの愛称が定着している。

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