
○西武6―3日本ハム●(12日・札幌ドーム)
打球を見る必要はなかった。西武の山川はゆっくりと一塁方向へ歩を進めた。日本選手最速の321試合での通算100本塁打は「手に感触が残らない」、それほど完璧な当たりだった。お決まりのベンチ前で力士のまねをして両手を突き出すポーズ。ファンと「どすこい」を唱和し、喜びを分かち合った。
三回、1点を追加してなおも1死二塁の場面。直球を狙っていた。1ストライクからやや低め真ん中の直球をたたき、打球はライナーで左翼席を越えた。七回にはスライダーをすくい、101号目を放った。
だが、節目の数字も「意識はしていなかった」。大卒6年目での達成で他の達成者と比べ、プロ年数では早くない。本格的に1軍に出場したのは3年目の2016年シーズンからだった。チームメートの中村は390本打っており、「はるか上をいっている」と憧れの人の背中を追う。
山川にとって本塁打は「1日ハッピーになれて、みんなが喜んでくれる」ものだという。「どすこい」のパフォーマンスにも、「理想の4番像」への思いが込められている。
昨年まで、本塁打後はベンチ横のカメラの前でお笑い芸人のまねをしていた。「もっとファンと一体となって喜びを分かち合う方法はないか」。山川は「同じ言葉を発し、同じ動作をすることで、みんなが一緒に楽しめる」と考えて、「どすこい」を生み出した。
今ではすっかり定着しつつある新パフォーマンス。声援を力に、新時代を担う屈指の長距離砲は、これからもアーチを量産する。【荻野公一、角田直哉】
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190512-00000056-mai-base
2019-05-12 12:56:00Z
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