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エイバルに2人目の日本人、武藤嘉紀が加入 - スポーツナビ

(C)SD Eibar S.A.D

ラ・リーガ公式

9月16日、エイバルが武藤嘉紀の獲得を発表した。28歳の日本人ストライカーは、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドから1シーズンのレンタルでラ・リーガ・サンタンデールにやってきた。過去にも日本人選手のスペイン移籍は大きく報じられてきたが、今回のそれは特別だ。乾貴士を擁するエイバルは、日本と強いつながりのあるクラブだからだ。

東京生まれの武藤は地元クラブのFC東京でプロキャリアをスタートし、2015年にマインツへ移籍。ドイツでは3シーズンで73試合の公式戦に出場し、23ゴールを記録した。しかし2018年に移籍したニューカッスルではベンチを温める時間が長くなり、2シーズンを通して全公式戦で28試合出場2ゴールにとどまった。

そしてプレー時間を求めて移籍先を探した今夏、ベストの選択肢として浮上したのがエイバルだった。人口わずか2万7000人の町にあり、本拠地イプルアは収容人数8000人強の小さなスタジアムながら、エイバルは大きな志と野心を持ったクラブである。また近年はホセ・ルイス・モラレス、ジュリ・ベルチチェ、ジョアン・ホルダン、ルベン・ペーニャ、ファビアン・オレジャナらがエイバルでの活躍をきっかけにステップアップを果たしている。

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エイバルではスペインフットボール界きっての豊富な経験を持つ監督の指導を受けることもできる。2015年からエイバルを率いるホセ・ルイス・メンディリバル監督は、素早くサイドに展開してペナルティーエリア内にクロスを入れるスピーディーな攻撃を志向する。武藤のようなFWにとっては理想的なプレー環境となるかもしれない。

サイドからクロスを供給する役割を担う選手の一人には、乾貴士が含まれる。2人は日本代表の一員として2018年のワールドカップや2019年のアジアカップを共に戦った仲間であり、お互いのことをよく知っている。2015年からエイバルでプレーし、120試合近くも戦ってきた乾はクラブのことを熟知しており、ピッチ内外で武藤をサポートすることになるだろう。

エイバルは乾の存在以上に日本と強いつながりを持っている。2018年に日本企業と初めてスポンサー契約を結んだのは、乾がベティスへ移籍した後のことだった。「ワールド・フットボール・サミット・アジア」に参加した際、エイバルの国際ビジネス部門の責任者であるエドゥアルド・バルデスは言っていた。

「乾の退団により、日本市場において最も重要な選手を失うことになりましたが、我々は乾を失った場合のプランも用意していました。日本のファンに我々のクラブを身近に感じてもらえるようよう、2018/19シーズンはこれまで以上に日本市場への投資を行うつもりです。3年間かけて取り組んできた仕事がまだ終わっていません」

(C)LaLiga

その後乾はイプルアへ戻り、今回新たに武藤が加わった。2人の日本人が形成するホットラインはエイバルをさらなる高みへと導くことになるだろう。ラ・リーガの歴史において、トップチームに2人の日本人選手が在籍するのはこれが初めてのことだ。既にエイバルは日本においてレアル・マドリー、バルセロナに次いで3番目に多い視聴者を抱えているが、今季はさらに多くの日本のファンがエイバルの試合に注目するはずだ。

武藤は9月19日、久保建英を擁するビジャレアルとのアウェー戦でデビューする可能性がある。ウエスカでプレーする岡崎慎司も含め、今季のラ・リーガ・サンタンデールはかつてないほど日本色の強いシーズンとなりそうだ。

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September 19, 2020 at 12:47AM
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