ホンダは2021年限りでF1から撤退することを発表。レッドブルは2022年以降のF1エンジンがない状況となっており、既存のホンダのF1エンジンプロジェクトを引き継ぐことが好ましいオプションンだと認めている。
ホンダは10月16日(金)にオンライン記者会見を開き、ブランド・コミュニケーション本部長の渡辺康治がF1撤退の話し合いと今後のレッドブルとの関係について語った。
まず、F1撤退については「レッドブルとの交渉は、レッドブル側がヘルムート・マルコさん、ホンダ側が私ということでいろんなディスカッションをしてきました」と渡辺康治は語る。
「私がこのポジションに就いたのは4月ですが、元々欧州の事業部長をやっていて欧州にいたということもあり、3月にレッドブルの方に行き、ご挨拶も含めていろいろな話をさせていただきました」
「その時点で、会社としても決定はしてないんですけどいろんなディスカッションが始まっていました。その状況を含めて、マルコさんの方にお話しをさせていただきました」
「その後、コロナ禍の問題で渡航ができなくなり、テレビ会議を基本に何度もいろんなディスカッションさせていただきました。もちろん、ホンダ内部での検討もありました」
「具体的にF1活動を終了するという方向性については、8月にレッドブル側にお伝えしました。そこで。正式にやめるとなったら、レッドブルは受け入れられるかどうかというところを議論した。レッドブル側としては、ホンダが活動を終了するのであれば『速やかに発表していただきたい』とのことでした」
「彼らも新しいパワーユニットのパートナーを探していく必要があり、彼らとしてもある程度のオプションがあるので、ホンダがもし終了ということであれば、早く発表して、自分たちも動きたいということでした」
レッドブルがホンダF1の知的財産を引き継いで、自社で開発していくという話は実際に出ていると渡辺康治は語る。
「マルコさんの方からは、そのことについてご意見をいただきました」と渡辺康治は語る。
「ただ、具体的に検討しなければなりません。彼らとして具体的にどういうオプションを持っているのか、どのように考えているのかっていうことはまだこちらには来ていないです」
「我々できるだけレッドブルが今後も活動を続けやすいように、サポートと言うと偉そうですけど、できる限り協力をしながら進めたいと思っています。レッドブルからの提案を待ってやれることはやっていきたいと考えてます」
そういった要望があった場合、レッドブルの自社開発をサポートする可能性は「まだ残っています」と渡辺康治は認める。
「ただ具体的な話が出ていません。彼らの要望が来てから検討を始めます」
レッドブルは、ホンダF1の知的財産を引き継いで自社で開発を継続するという計画は2022年にエンジン開発が凍結されることが条件だと語っている。
「前向きな条件で交渉が行われ、ホンダの知的財産を引き継ぎ、ミルトンキーンズでエンジンを準備するのが好ましい。しかし、これは2022年の最初のレースからエンジンが凍結される場合にのみ可能だ。これについてはFIAができるだけ早く決定する必要がある」とヘルムート・マルコは語った。
「決定がポジティブである場合、次のステップはホンダとの合意を見つけることだ。我々にはミルトンキーンズにいくつか建物があり、ホンダにもある。現在、我々はそれを実装できるかどうかを確認しているところだ」
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