ロハス獲得の陰にハッピーハンズあり!? 阪神と大筋合意に達した韓国KTのメル・ロハス・ジュニア外野手(30)と、来季虎2年目となるサンズは家族ぐるみの付き合いであることが分かった。谷本球団副社長兼本部長が「サンズ夫妻が結構、ロハス夫妻と仲良かったみたいです。総力戦で取りにいきました」と語り、独自の情報網を駆使して獲得に動いたと明かした。

サンズは18年から韓国でプレーし、19年にキウムで打点王に輝いた。一方、ロハスは17年シーズン途中から韓国球界に活躍の場を移し、今季はKTで打点王、本塁打王を獲得し、MVPにも輝いた。所属チームは違えど、米国→韓国と同じ道をたどった同世代の2人に強い結びつきがあったことは確かだ。虎の助っ人ネットワークが日米韓の争奪戦を制するキーポイントになった。

ドミニカ共和国出身のスイッチヒッターの獲得発表はもう目前に迫っている。米国ではロハスの今季年俸は150万ドル(約1億5800万円)で、阪神との契約内容は2年総額500万ドル(約5億2500万円)、出来高払いは最大50万ドル(約5250万円)ずつと報じられ、谷本副社長も交渉について「最終局面です」と話した。タテジマ1年目から無類の勝負強さを誇ったサンズ先輩がいれば、ロハスも安心。韓国の19年、20年打点王コンビが猛虎打線の核になる。【桝井聡】