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西野朗氏がタイ代表監督に就任、U23代表も兼任 - 日刊スポーツ

日本代表前監督の西野朗氏(64)がタイ代表監督に就任することが1日、決まった。タイ・サッカー協会が発表した。

西野氏は訪問中のタイの首都バンコクで同国サッカー協会を訪れ、幹部らと会談、代表監督就任要請について、契約条件などを話し合っていた。

地元メディアによると、午後の話し合いは約3時間に及んだ。同国協会はこの日のうちの返答を求めたというが、西野氏は返答せず1度は会談の場を後にした。その後、受諾の返答をしたようだ。

来年の東京五輪出場を目指すU-23(23歳以下)代表監督を兼務するかどうかについても話し合われたようで、兼任監督を務める。

当初、年俸は5000万円とみられていたが、一部報道によると2年契約で年俸3000万バーツ(約1億500万円)と好条件を提示されたようだ。

昨年のロシアW杯決勝トーナメント1回戦、逆転負けしたベルギー戦後、退任しており、この1年間はフリーの立場だった。

柏、G大阪などを率い、長く現場で指揮官として生き抜いてきた。現場へのこだわり、思いは強く、進境著しいタイで、再びW杯を目指す真剣勝負の場に身を置く。

タイはW杯出場経験がないが、Jリーグのコンサドーレ札幌で大活躍するMFチャナティップら逸材が多く、近年急成長を遂げ、22年W杯カタール大会出場を目指している。FIFAランキングは、日本の28位に対し、116位。切り札西野監督で、一気の急成長を目指す。

これで、森保ジャパンも含め、17日に組み合わせ抽選があるW杯アジア2次予選への注目度は一気に増した。カンボジアは、実質的な監督として本田圭佑が率い、タイを西野氏。この3人はちょうど1年前のW杯を西野監督、森保コーチ、MF本田としてともに戦った。

組み合わせ次第では、森保ジャパンに西野タイ、本田カンボジアと、日本を知り尽くす指揮官が率いるライバルが立ちはだかる可能性もある。

◆西野朗(にしの・あきら)1955年(昭30)4月7日、埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。浦和西-早大から日立に入り日本代表でも活躍。90年に現役引退し指導者となる。96年アトランタ五輪では日本代表を率いブラジルを下す「マイアミの奇跡」を起こす。その後は柏、G大阪、神戸、名古屋の監督を歴任。G大阪でリーグ、ナビスコ杯、天皇杯、ACLなど数々のタイトルを獲得。J1通算270勝は史上最多。昨年のW杯ロシア大会直前に、ハリルホジッチ監督の解任を受け、日本協会の技術委員長からA代表監督に緊急登板。見事な手腕で日本を2大会ぶりの決勝トーナメントへと導いた。

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https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/201907010000411.html

2019-07-01 14:11:00Z
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