(セ・リーグ、巨人10-3広島、13回戦、巨人7勝5敗1分、21日、東京D)巨人は21日、広島13回戦(東京ドーム)に10-3で勝ち、2連勝で優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「31」とした。19安打10得点をたたき出した打線で主役を担ったのは坂本勇人内野手(31)。3安打3打点で若松勉(ヤクルト)に並ぶ通算159度目の猛打賞(1試合3安打以上)に輝き、2000安打まで「42」に迫った。新型コロナウイルスの感染拡大以降では国内スポーツで最多となる1万7193人が集まった本拠地で、主将が快勝を届けた。
1万7193人の視線が、坂本の心を熱くした。入場者数の上限が緩和されて初めての東京ドームでの試合。以前より大きくなった拍手に主将が3度の快音で応え、喜びをかみしめた。
「一人でも多くのお客さんが来てくれることは本当にありがたい。声援も大きいし、ファンの方々の力には本当に感謝しかないですね」
2-2の三回1死一塁で左前打を放ち、勝ち越しにつなげた。四回に適時二塁打。六回1死二、三塁では今村のスライダーを捉えて駄目押しの2点二塁打とし、笑顔で手を挙げて代走と交代した。3安打3打点。打線も呼応し、毎回の19安打で10得点と爆発した。
1試合3安打以上は、3打席連続本塁打を放った9日の中日戦以来。プロ14年目で通算159度目だ。プロで18年間プレーした山本浩二(広島)を超え、同19年間の若松勉(ヤクルト)に並ぶセ・リーグ6位の記録。通算2000安打にも残り試合数と同じ「42」に迫り、120試合に削減された今季中の達成がグッと近づく1試合1本ペースに持ち込んだ。
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