<米男子ゴルフ:全米オープン>◇第1日◇17日◇米ニューヨーク州ママロネック・ウイングドフットGC(7477ヤード、パー70)◇賞金総額1250万ドル(約13億7500万円)
今年のメジャー第2戦が開幕した。8年連続出場で、日本男子初のメジャー制覇を目指す松山英樹(28=LEXUS)は、2バーディー、3ボギーの71、1オーバーでホールアウトした。ホールアウト時点で首位と5打差の28位につけている。難度の高いコースで前半9ホールを1アンダー。後半にスコアを2つ落としたが、随所で粘り強くパーを拾った。5年ぶり出場の石川遼(29=CASIO)は、14番終了時点で2オーバー、41位につけている。日本ツアー賞金王の今平周吾、アマチュア世界ランキング1位で東北福祉大の金谷拓実も出場する。
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我慢のゴルフが続く中、5番パー4で待望のバーディーを奪った。松山は第2打を3メートルに寄せると、起伏のあるグリーンを読み切った。柔らかなタッチで沈めて、20-21年シーズン初戦の最初のバーディー。大会前に「ティーショットとパットがうまくいけば、毎週上位にいけそうな雰囲気が出てきている。早くどうにかしたい気持ちもあるし、それが今週になるかもしれない」と話していたが、感触が戻っていることを証明するバーディーだった。
出だしで、いきなり左に曲げてラフに入れた。それでも今年好調のアイアンショットでリカバリー。第2打をグリーンに乗せた。15メートル余りのバーディーパットは決められなかったが、1・5メートルに寄せてパー発進。2番以降も、同様の展開だった。バーディーパットを外しても、2番は90センチ、3番は1メートルに寄せて我慢強くパーセーブしていた。
今大会は難度の高いコースで、メジャー通算15勝のタイガー・ウッズでさえ、キャリアで3本の指に入る難しさだと指摘していた。大会前の主催者の公式会見で、出席者から優勝スコアが通算8オーバーとなる予想も出ていた。松山も「まずダブルボギーを少なくしたい」と話し、我慢比べの展開を予想していた。
後半出だしの10番パー3で、ティーショットをバンカーに入れてボギーとし、12、13番では連続ボギーをたたいた。それでも「優勝するためには集中してプレーしないといけない」と話していた通り、気持ちを切らさなかった。15番パー4で2つ目のバーディー。最終18番パー4も、バーディーパットこそ外したがショットがさえ、首位と5打差に食らいついている。
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